ストアコンパリゾンの有効活用

パチンコ業界コラム

皆さんの店舗ではストアコンパリゾンを行っていますか?
ストアコンパリゾンとは他店調査、競合店調査のことです。
市場リサーチの中でも手軽に行うことがてきて、かつ非常に効果的な手法と言えます。

ストアコンパリゾンの方法

ストアコンパリゾンの方法は大きく分けて2種類あります。
広域調査と定点調査です。
広域調査とは話題の店舗や遠方のエリアなど、普段あまり見ることの無い店舗に足を運んで新たな発見や斬新な営業手法などの知識を得る方法です。
今ではネットで色んな店舗の情報を得られますので下調べも簡単に行えます。
定点調査とは競合店や商圏内の店舗に頻繁に訪問し営業の変化や顧客のちょっとした動きなどを捉える手法です。
頭取り調査などもこれに当たりますよね。

ストアコンパリゾンは誰が行くべきか?

結論から言いますと「実務に最も深く関わっている人」です。
例えば営業手法や調整などは店長が、装飾•販促やホールの雰囲気などは主任、スタッフの接客やクリンネスなどは一般職やアルバイトの皆さんなど。
店舗によってこの辺りの役割は異なると思いますので自店に置き換えてお考え下さい。
なぜ実務担当者が良いかと言うと、人から聞いた話より目で見て肌で感じた事の方がその後の行動に結び付きやすいからです。
店長から「あの店のスタッフの接客は凄かったぞ」と言われるより自分と同じ立場の人が素晴らしい接客を行っているのを見た方が衝撃を受けると思います。
ですので、ストアコンパリゾンというのは店長が行うものとは限りません。
色んなスタッフが色んな店舗を見て、またパチンコ店のみならず異業種の良いところも貪欲に取り入れる事が大切なのです。

こんなストアコンパリゾンもおすすめ

さて、ここまではストアコンパリゾンによって他店舗の良い所を広く取り入れようという話でしたが、もう一つ別の角度から効果的なストアコンパリゾン手法を紹介致します。
それは地域最弱店、最もお客様が少なく流行ってない店舗、いわゆる過疎店と呼ばれるお店を見に行くことです。
そんなお店を見て何になるのかと思われるでしょう。
もちろん自店よりダメなお店を見て自信を付けるとかそんな理由ではありません。
地域で一番ダメなお店を見て気付くことはありませんか?
遊技台も古くて設備もガタガタ、店も暗くて清掃も行き渡ってない。スタッフもペチャクチャ私語ばかりしています。
でも、よく見るとお客様は必ず数名はいらっしゃるのです。
ピーク時間帯にお客様0名というパチンコ店って見た事ありますか?
実はどんな過疎店でもなぜか0名にはならないのです。
つまりパチンコ店として営業している以上、どんなにダメな営業をしていても最低1人はその店のファンがいるのです。
自分のお店が全ての点で勝っていると思っていても、ごく少数の人は過疎店の方が良い店だと思っているのです。
そうです。地域最弱店を観察することで自店が取りこぼしているお客様、本当にお客様目線になれていなかったサービス、マイノリティへの訴求方法などを見つける事ができるかも知れません。

自分のお店のターゲットは誰?

この記事をお読み頂いている方のお店は中小〜零細店舗が多いと思います。
その店舗のターゲットユーザーは誰ですか?
大手や一番店のお客様ですか?
そうであれば大手レベルの最新台を大量購入し、パワー営業で対抗しなければいけません。
そのステージで勝負できないのであれば大手と競合しないマイノリティを取り込んでいくしかありません。
一番店でない店舗に100人のお客様を取り込む戦略は必要ありません。
地道に1人のお客様をファンにしていく戦略が大切なのです。
その方法は実は有名店にあるのではなく過疎店に落ちているのです。
さらに過疎店に注目してストアコンパリゾンをしている人はほとんどいません。
そこにお宝があるとも知らずに。。。

パチンコ戦略コンサルタント
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