【パチンコ・パチスロ業界向け】2025年広告宣伝ガイドライン第3版を完全解説｜広告規制への正しい対応法

2025年7月1日より施行される『広告宣伝ガイドライン第3版』は、パチンコ・パチスロ業界の広告宣伝に関するルールを一層厳格化するものです。今回のガイドラインでは、広告規制の明確化と、広告宣伝のあり方に対する法的・倫理的基準が再構築されました。本記事では、ホール経営者や店長をはじめとした現場担当者に向けて、2025年の最新ルールに即した対応策をコンサルタント視点で解説。スロット・パチンコ業界における広告宣伝規制の動向、そして弊社P&Sコンサルタントがコンサルティングの現場で考えている具体策を詳細にお伝えします。

パチンコ・パチスロ企業専門の営業戦略コンサルティング会社『P&Sコンサルタント』は全国のパチンコホールに特化した稼働を上げる「アウト向上戦略」、売上向上を狙う「高単価戦略」、粗利確保を最重要課題とした「収益改善戦略」にてパチンコ店の業績向上を強力にサポートしています。また、市場マーケティング戦略による競合店分析、営業計画戦略による集客アイデアのご提案もご好評を頂いてます。
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2025年広告宣伝ガイドライン第3版｜リニューアル・構造変更に関する広告規制

【ガイドラインより】

2025年広告宣伝ガイドライン第3版では、パチンコ・パチスロ店が「リニューアル」や「リフレッシュオープン」などと表現する際、遊技機構成の10％以上の変更、照明や内装の1/2以上の改修、屋号変更を伴う営業許可の取得など、明確な基準が求められる。これに該当しない場合、該当文言を広告・宣伝物で使用することは禁止されている。

（現場向けにわかりやすく解説）

ちょっと台を変えたり、カーペットを張り替えただけでは「リニューアル」とは言えません。スロットやパチンコ台の大幅入替、照明の一新、店舗の名前を変えるような大きな改装があってはじめて、広告で「リニューアル」と書けます。

✔ ホールの対策

• 広告表現に使用する前に、ガイドライン第3版の要件をクリアしているか確認。
• 変更内容を数値化して記録に残し、広告業務に活用できる形にしておく。

✔ P&Sコンサルタントの対策案

• 広告素材に「改修内容記録ラベル」を添付する。
  　【例】【遊技機変更率：12%】【内装改修率：60%】のリニューアルオープン等
  法令順守だけでなく、「管理体制がしっかりしている店舗」として顧客のプラス評価につながります。
• 販促担当への年1回研修＋確認テストを実施。
  「広告宣伝ガイドライン第3版」に特化した研修資料を用意し、年1回は販促責任者・社員に対してテスト形式で理解度を可視化。人的ミスの予防につながり、同時にコンプライアンス教育としても実施意義が大きい。広告規制違反による経営責任のリスクを軽減。
  弊社P&Sコンサルタントでも販促研修・コンプライアンス研修は実施しております。

パチンコ・パチスロ記念日の広告活用制限｜ガイドライン第3版の明確化

【ガイドラインより】

2025年の広告宣伝ガイドライン第3版では、「ファン感謝デー」や「8月4日パチスロの日」など、業界団体が正式に定めた記念日以外での訴求は禁止されている。メーカー独自の記念日であっても、パチンコ・パチスロ4団体による正式な通知がない限り、広告表現として用いることはできない。

（現場向けにわかりやすく解説）

「今日は●●の日です！」といった広告を出すには、公式に認められている記念日である必要があります。特によく用いられているキャラクターの誕生日や、スロット機の周年記念などのメーカーが勝手に決めた日は使えない可能性があるので、必ずチェックしましょう。

✔ ホールの対策

• 業界団体から通知されている記念日を一覧にして常に確認できるようにする。
• 広告規制に沿った表現を徹底するため、販促責任者と事前確認を実施。

✔ P&Sコンサルタントの対策案

• ファン感謝デー等の公式に認められているイベントには「このイベントは業界団体〇〇により公式に認められています」などのマークをつけて公示する。公式マークの無いPOPは現場判断で勝手に掲示してはいけない社内ルールを厳格化する。
• キャラ誕生日などはSNS告知でも横行しているため、社内のSNS担当者にもガイドラインの周知徹底は必ず行うべきである。

おすすめ機種の表示ルール｜パチンコ業界の広告宣伝ガイドライン2025

【ガイドラインより】

広告宣伝ガイドライン第3版（2025年施行）では、パチンコ店およびスロットホールにおいて「おすすめ機種」と表示する場合、その掲示は7日間以上の継続が必要であると規定されています。更新は週1回までに制限されており、頻繁な入替情報の提示や、煽情的なキーワード（例：「爆裂機」「超注目」など）による表示は不適切とされます。

（現場向けにわかりやすく解説）

「おすすめ台！」と書いて掲示するのはOKですが、それを毎日のように入れ替えて表示するのはダメです。7日以上そのままの内容で掲示しておかないとガイドライン違反になります。また、あおるような強い言葉も使わないように注意しましょう。

✔ ホールの対策

• POPやポスターの更新履歴をエクセルやシートで管理し、週1回以上変更しないルールを徹底。
• 「パチンコおすすめ」「スロット注目」などのワードを含む掲示物は、社内で事前確認フローを設ける。
• 広告担当者と連携して、定期レビューを実施しガイドライン準拠をチェック。

✔ P&Sコンサルタントの対策案

• 1週間の概念が月曜日→日曜日と固定化されていますので、必然的にオススメ機種の変更日が月曜日になると思います。月曜日の重要性が営業上かなり上がりますので、月間でのオススメ機種戦略を必ず組んで競合店と比較しながら上手く進めていく必要があります。
  弊社P&Sコンサルタントの営業計画プログラムにおいても対応させて頂きます。

時差開店の広告宣伝ルールの厳格化｜2025年パチンコ・スロット業界の新基準

【ガイドラインより】

ガイドライン第3版では、ホールにおける「時差開店」の告知に関して、より具体的で実務的な基準が設定されました。以下のようなケースでは告知が認められます。

• 変更承認待ちの機種が営業開始後に時差開店する場合
• パチンコ・パチスロのいずれか全体を対象とした時差開店
• 実質的に特定機種と見なされない1ボックス（20台超）以上で設置された機種をまとめて開放する場合

一方、以下のような場合は明確にNGとされています：

• 一部の機種やシリーズに限定して時差開店を告知する
• ボックス以下の単位（例：5台のみ）での部分的な時差開店を行う
• 1日に複数回の時差開店を行う
• 対象のコーナー名や構成を明記せずに「曖昧な」告知を行う
• 営業時間やその変更を、設定状況を想起させるような方法で告知する

（現場向けにわかりやすく解説）

たとえば、「北斗の拳5台だけ」「話題のスマスロコーナーを一部だけオープン」といった方法で時差開店を告知するのは、今後すべてNGになります。基本は「全部開ける」または「20台以上のボックス全体で一括開放」だけがOKです。1日1回までという制限もあるため注意が必要です。

✔ ホールの対策（対応策のチェックリスト）

• 対象台数を必ず確認し、「20台以上のボックス一括開放」が前提となるようにする
• 告知内容に曖昧な表現（例：「注目の台」「一部開放」など）を使わない
• 時差開店の実施日・対象範囲・理由（承認待ちなど）を明確に記録し、責任者管理下で運用
• 販促担当者に最新ガイドラインの内容を研修で周知徹底する

✔ P&Sコンサルタントの対策案

今後、時差開店の実施が許容されるのは、以下の5つのパターンに限定されます。

• 全館（全台）を対象とした時差開店
• パチンコ全体の時差開店
• パチスロ全体の時差開店
• 1BOX単位（概ね20台以上連続配置）での時差開店
• 変更承認待ち遊技機の時差開店

これら以外の形式（例：一部機種のみ、複数のシリーズをまとめた開店、曖昧なエリア開放など）は、ガイドライン第3版に明確に違反すると判断される可能性が極めて高く、実施は厳禁です。
したがって、上記のいずれかに該当する正当な時差開店を行う場合であっても、広告物や告知文には必ず次のような説明文を添えることが望まれます：
「この時差開店はガイドラインで認められている〇〇（例：全館開放）によるものです」
このようなコメントを明示的に記載することで、来店客に対して“ルールを遵守する誠実なホール”という印象を与える効果が期待できます。加えて、周辺の競合店舗に対しても、抜け穴的な広告手法に対する牽制として機能し、地域全体の広告モラル維持にも寄与します。

特定機種を想起させる景品表示の制限｜広告規制強化の具体内容

【ガイドラインより】

2025年広告宣伝ガイドライン第3版では、パチンコ・スロットホールにおける景品表示の規制が新たに明確化されました。特定の遊技機を想起させるような賞品（例：「北斗の拳焼酎」「ゴーゴーカレー」「モンスターエナジー」など）については、同一週内（月曜起算）における入荷・配布告知が週1回までに制限されます。

さらに、複数の機種やシリーズに関連した景品告知を週内で追加・変更することも禁止されています。たとえば、月曜に「ジャグラー賞品」の入荷を告知し、水曜に「サミー関連賞品」を追加告知するような行為はNGです。

一方で、ガイドラインのQ&A第2版には詳細な補足記載がないため、たとえば同日に複数の機種関連景品を同時に告知すること、あるいは「パチンコとは無関係に見えるグルメ賞品」の扱いについては、明確な線引きが存在しません。

そのため、今後の是正勧告や事例集を注視しながら、慎重に運用することが重要です。

（現場向けにわかりやすく解説）

たとえば「ゴーゴーカレーを出す日＝ジャグラーの日」というように、ある景品が台を連想させるような表現や配布方法になっていると、それだけで違反になるリスクがあります。

しかも、週の中で何回も違う機種の関連景品を出すのもアウトです。たとえ別の台のつもりでも、月曜にジャグラー関連の景品を告知したら、水曜に北斗関連の景品を出す、というようなことはできません。

そして、「モンスターエナジー」や「ゴーゴーカレー」のような一見ただの人気商品でも、パチンコ・パチスロの台に使われているキャラクターやシリーズと結び付けられる可能性があるため、今後の判断基準により注意が必要です。

✔ ホールの対策

• 「景品カレンダー」を週単位で作成し、入荷・告知頻度を見える化
• 関連性がある賞品を事前にリストアップし、注意マークを付けて管理
• 告知文に特定機種やシリーズを想起させる言葉が含まれていないかチェック体制を強化
• グレーな景品（例：有名コラボ商品、タイアップ菓子など）は広告に使わず、景品棚への陳列に留める

✔ P&Sコンサルタントの対策案

景品仕入れ会社との連携を強化し、店舗の景品仕入れ担当者・景品管理担当者とともに、月間の景品仕入れ表を事前に作成する体制を構築しましょう。
そのうえで、取り扱う景品を目的別に以下の3つのカテゴリーに分類し、景品ごとの役割を明確化することが重要です：

• ✅ 集客目的の景品（広告や訴求力を重視するもの）
• ✅ 収益確保型の景品（仕入れコストと販売価格のバランスが良い利益獲得商品）
• ✅ アイテム数確保用の景品（ラインナップを増やすための汎用品）

このようにラベリング化することで、景品ごとの使用意図が明確になります。
特に、集客目的で導入する景品については、広告宣伝ガイドライン第3版に抵触していないかどうかを事前に必ずチェックすることが不可欠です。
P&Sコンサルタントでは月間景品ローテーション戦略の業務指導も承っております。

来店取材ルールの統合的規制｜2025年広告ガイドライン対応

来店取材の統合的規制内容

2025年施行の広告宣伝ガイドライン第3版では、来店取材およびAI生成キャラクターに関する告知方法について、統合的な規制が新たに設けられました。具体的には、以下の内容が明記されています。

来店取材に関しては、次の4点が明確に禁止されています。

• 電話やメールなど通信手段による非来店型の取材を「来店取材予定」として告知すること
• 同一週（月曜起算）内に、同一機種・同一媒体による複数回の取材告知を行うこと
• 第三者媒体（公約系サイト・SNSなど）が使用する図柄や表現を引用・模倣すること
• AIキャラクターやアクリルスタンドなどを用いて「実際には来店していない取材演出」を行うこと

（現場向けわかりやすく解説）

「取材」と称して実際には誰も来店していない演出（メールヒアリングやAI生成アクスタ設置のみなど）も禁止。ガイドラインでは、来店したことを証明するために、写真や動画の記録を残しておくことも推奨されています。

✔ ホールの対策

• 取材は必ず実来店を確認し、来店証拠（写真や動画）を保存
• 週ごとに取材スケジュールを管理し、機種別・媒体別に回数制限を徹底
• 外注デザイナーや媒体業者にもガイドラインの内容を事前共有・教育

✔ P&Sコンサルタントの対策案

ホール関係者は当然のことながら、来店演者にもガイドラインの内容を十分に周知徹底する必要があります。
たとえば、同一週内に「からくりサーカス」の実践を予定していた演者が、2回目の来店日に抽選の結果その機種を確保できず、代わりに「ヴァルヴレイヴ」を遊技したとします。
その際、演者がSNS上で「PR投稿」として別機種の実践内容を発信した場合、ガイドライン違反と見なされる可能性があります。
特にホール側が「演者のSNSは管理対象外」と認識していた場合、思わぬ違反リスクとなる可能性があり、見落としは許されません。
今後は、来店演者との事前確認やSNS投稿内容の共有・管理も含めた運用体制の構築が求められます。

広告宣伝違反と経営責任｜パチンコホールに求められる是正体制

【ガイドラインより】

広告宣伝ガイドライン第3版では、違反が複数回確認された場合、経営責任者への直接指導、ホール団体経由の是正勧告、さらに健全化推進機構（21世紀会）への報告が行われることが明記されている。業界全体の信頼性維持を目的とした厳格な措置である。

（現場向けにわかりやすく解説）

ルール違反を何度も繰り返すと、経営者が直接注意されたり、全国のホールを監視している団体に報告されてしまいます。小さな見落としでも繰り返すと大きな問題になります。

✔ ホールの対策

• 違反事例の記録と是正対応履歴を残し、社内共有・研修資料に活用。
• 広告表現の全件レビュー制度を構築し、責任者が週次で確認する体制を構築。

2025年7月施行スケジュール｜広告宣伝ガイドラインの周知期間と運用

【ガイドラインより】

本ガイドライン第3版は2025年7月1日より正式に施行される。ただし、5月29日〜6月30日は周知期間とし、初期段階では原則「注意喚起」にとどめる。ただし、重大違反または繰り返しの行為については、周知期間中であっても是正勧告の対象とする。

（現場向けにやさしく解説）

2025年6月末までは「お知らせ期間」で、違反しても注意だけで済むことが多いです。でも、7月1日からは本格的にアウトになるので、6月中に全部見直しておくのが安全です。

✔ ホールの対策

• 広告・POP・SNSの文言を6月中に全てチェック＆修正しておく。
• 社内スタッフ向けに広告ガイドライン第3版の研修会を開催。
• 7月施行以降の違反ゼロを目標に、現場教育＋点検体制を強化する。

ホール向けQ&A｜パチンコ・パチスロ広告宣伝ガイドライン第3版

Q1. 「おすすめ機種」の表示にルールはある？

はい、あります。2025年広告ガイドライン第3版では「おすすめ機種」の表示は7日間以上掲示が必要で、週1回までの更新に制限されています。煽情的な表現（例：「爆裂」「超注目」）も使用不可です。

Q2. 「リニューアルオープン」と広告で書ける基準は？

「リニューアル」「リフレッシュオープン」などを使用するには、遊技機構成の10%以上の変更や、照明・内装の1/2以上の改修、屋号変更など明確な基準を満たす必要があります。

Q3. 記念日を使った集客は可能？

「8月4日パチスロの日」など業界団体が公式に認定した記念日であれば可能です。メーカー独自の記念日は不可です。アニメキャラの誕生日による公示も今後は不可となります。

Q4. 時差開店の案内はどうすべき？

「全館一斉〇時オープン」やパチンコ全台・スロット全台・20台以上のBOX全台で一斉開放・もしくは変更承認申請の遊技機を個別オープンさせるのみが可能です。また、1日1回までという制限もあるため注意が必要です。

Q5. 取材告知でのルールとは？

事前に「取材予定」と掲示するには、実際に取材スタッフが来店する必要があります。
電話・メール・SNSなどによる非来店型の取材は「来店取材」とはみなされず、その告知は禁止されています。また、同一週内（月曜起算）に同一機種・同一媒体による複数回の取材告知もNG。来店の証拠（写真や動画）の保存がホール側に求められるケースも増えるため、記録体制の構築が推奨されます。

Q6. 景品に関する広告規制にはどのようなものがある？

特定機種を想起させる景品の表示は週1回までに制限されています。
例えば、「ゴーゴーカレー」や「海物語クッキー」など、台に関連した商品は明らかに機種との関連性があるとみなされます。同一週内での景品の入荷告知や切り替え表示は禁止され、図柄や文言での示唆も含めて注意が必要です。

まとめ｜広告宣伝ガイドライン第3版への完全対応とパチンコ業界の未来

2025年の広告宣伝ガイドライン第3版は、パチンコ・パチスロ業界にとって新たな広告戦略の転換点です。広告規制の強化に対応するには、単なる販促部門の努力だけではなく、経営層のリーダーシップとコンサルティング視点でのガイドライン対応が欠かせません。ルールの理解、実務への落とし込み、従業員教育、そして社内体制の整備を一体で進めることが求められます。

本記事で紹介した対策を実行することで、パチンコ・スロットホールは2025年以降の広告宣伝戦略を法令遵守と収益強化の両立のもと展開することが可能になります。ぜひガイドラインを正しく理解し、強固な運用体制を構築してください。

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